ご挨拶
さてこの度、第18回日本精神保健・予防学会学術集会を2014年11月15日(土) ~16日(日)の2日間、早稲田大学大隈記念講堂におきまして開催する運びとなりました。
本学会は、1996年に沖縄にて第16回日本社会精神医学会が行われ、その際、我が国の学会で初めて「統合失調症の予防」についてのシンポジウムが行われ、閉会後に日本精神障害者予防研究会が発足しました。2008年に日本精神保健・予防学会と改称し、以降は毎年東京で学術集会が開催され、今回で第18回大会を迎えております。
近年の国際的な疫学研究により、精神疾患の有病率は世界中で高く、人類の健康や生活、生命に甚大な影響を与え、社会経済的損失をもたらしていることが明らかとなりました。2013年度より、がんや脳卒中など4疾病に精神疾患が加わり、地域医療計画のなかでも精神保健対策が強化されることになりました。
本大会は「新しい展望の早期発見と予防」をメインテーマに精神疾患の早期発見と予防のさらなる発展に貢献できる大会を目指しております。統合失調症のみならず、躁うつ病などの気分障害や認知症をはじめとする精神疾患の治療や病因解明の研究に、招聘講演、シンポジウム、市民公開講座を企画しております。
今回、本学会を開催するに当たり、第9回国際早期精神病学会(11月17日~19日)と連携し、我が国における精神医学・医療・保険・福祉の専門性の向上や、精神疾患の予防の普及啓発において実りある有意義な学術集会となるよう事務局一同、鋭意準備に取り組んでおります。
最後になりますが、会員および関係者諸氏の積極的な参加を期待しております。
第18回日本精神保健・予防学会学術集会
大 会 長 岸 本 年 史
奈良県立医科大学精神医学講座